調達コスト決定戦略(3)固定費と変動費とは何か-3
・動的なコスト、動的な利益
ここで、身近な例で考えてみましょう。社員が一人で給料が5百万円の会社があったとします。プレス部品の生産を営んでおり、特定製品の材料費は500円とします。現在、年間1万個ほどの受注があるとし、もし利益を一つあたり100円ほど得る計画だとすると、
- 変動費(500円)+固定費(5百万円÷1万個)+利益(100円)=1,100円/個
が販売価格になります。ここで、それぞれの比率は
- 変動費……45.5%
- 固定費……45.5%
- 利益……9%
と計算できるのです。