はじめてコンサルティングを受けたとき

私が勤務していた会社で、断続的に納期遅れが発生。なかなか解消しない状態が続きました。営業部門では納期遅れのおわびと善後策の対応に追われ、調達・購買部門ではサプライヤへ納期フォローばかり行っていました。当時出荷を確認するまで帰らないと、サプライヤの会議室で夜を明かたこともあるほどです。社内は混乱し閉塞感が漂っていました。

そんな状況に業を煮やした上層部は、納期混乱の解消と短納期化へ道筋をつけるべく、大手コンサルティング企業からの支援を決定。私も幸か不幸かプロジェクトメンバーに選ばれ、納期遅れへの対応と同時進行で参画しました。

日々納期対応に忙殺され、そんなヒマありません。営業部門からは「コンサル受ける時間があるなら納期改善しろよ」といった指摘も受けていました。そんなとき、心ある先輩から「せっかくの機会だし会社が金を出すのだから参加してこい」と背中を押され、どんなものかなと好奇心もあってプロジェクトメンバーに入りました。

プロジェクトは徹底した現状分析の実践からはじめます。私のセミナーでは、冒頭で多く使う言葉の定義についてお話しします。当時プロジェクトに参加して学んだ教訓です。コンサルタントが部外者であり、メンバー内で認識を共有し、現状を正しく理解するために、使用する言葉の定義を合わせるのです。サプライヤと話をするとき、社外であることを意識していたつもりでも、ずいぶんと社内用語を使っていました。優秀なサプライヤの営業パーソンは、こちらの社内用語をあえて使用して円滑にコミュニケーションしていることも理解できました。

なにか説明するとき「XXXの定義は?」と質問を受けます。そんなやり取りでもっとも印象深かったのは、1つの言葉について同じ社内であったとしても微妙に語彙を異なって理解していた点です。語彙を説明するなかで、コンサルタントではなく社内のプロジェクトメンバーから「そんな意味だっけ?」と指摘を受けることも多々ありました。

説明を進める中、言葉の定義について質問を受けるのは、ちょっと面倒です。言葉のそごが誤解を生み、相互理解の妨げになるなら、コンサルティングの冒頭で、面倒かもしれないけどしっかり行っておくことが解決の近道だと実感しています。私は今でも新たなプロジェクトが始まると、当時を思い出して「言葉の定義を教えてください」を繰り返します。意義ある遅々とした進め方なのです。言葉の定義が共有化できれば、現状分析も円滑に進みます。問題の本質はどこにあるか探求作業もはかどるのです。

調達・購買業務を推し進める中で、なにか閉塞感を感じているなら、外部のサポートを活用するのも選択肢の1つです。そこで、具体的に「コンサルティングってどう進めるのか」についてメルマガをお読みの方へお知らせするビデオを作りました。先日非常に多くの方にご参加いただいた説明会の模様をビデオに収めました。1時間近くあるので、必要性もあやふやなまま見るのは厳しいかもしれません。「調達・購買部門へのコンサルティングサポートはどのように行われるのか」の答えがここにあるよ!と事実だけ覚えておいてください。必要になったときに思い返して御覧いただければと思います。御視聴用のURLはこちらです。

 

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