帰ってきた池田史子の参謀日記93
いま未来調達研究所でアシスタントというか、サポートというか、さまざまな仕事をしています。
できれば、みなさんも考えながらお読みください。
だいぶ前に、テレビの収録に同行したことがありました。番組収録の際に、日本人の男性は家事の参加率が低いと統計表が登場しました。これを見せられると、みなさんは、どのように反応しますか。考えられる時間は、他のひとがコメントしているあいだのみです。
世界の家事時間(男女平等なほど上位)
1位ノルウェイ、男性184分、女性215分
2位スウェーデン、男性154分、女性207分
5位アメリカ、男性161分、女性248分
22位韓国、男性45分、女性227分
24位日本、男性62分、女性299分
みなさん、考えましたか?
坂口さんのコメントは、「1位のノルウェイと、22位の韓国の男女合計家事時間があまりに違いませんか。国によって、これは家事の定義が異なるためではないでしょうか。そうすると、意味のない統計です」。さらに「定義が正しいとすれば、韓国の合計時間が短いので、むしろ韓国に学ぶべきといえます。そのうえで、男女の均等について議論したほうがいいと思います」。
なお、これはかなり意地悪な返しです。「議論そのものに反対しているわけではありません。ただし、議論の前提には、正しいデータを使わねばならない」というコメントは、反対しようがないからです。
ただ、逆に、自分がデータを出す側になって考えると、どのような反応があるかは、けっこう意識するようになりました。