帰ってきた池田史子の参謀日記52

いま未来調達研究所でアシスタントというか、サポートというか、さまざまな仕事をしています。

先日、弊社でセミナーを開催しました。そのときの講師は坂口さんではなく、他の講師の方でした。いつもご参加者の方にはアンケートにご協力いただいています。

他の方であればアンケート結果を送付します。しかし、坂口さんが講師の場合は、そのアンケートを読みません。なぜですか、と訊くと、「自分で反省しているから、これ以上、反省させられる必要がない」といいます。たとえばセミナーのあとに、どこかのカフェに行くと、「ここが悪かった」「あそこの説明もいまいちだった」「これは、もうちょっと、こういう投げかけをすべきだった」「説明時間が2分ズレた」などと反省しています。

「この点はアンケートに書かれていただろう」と訊かれるので、「そんなことは書かれていませんでした」というと、「ああ、今日は幸運だった。それを指摘されないなんて」といっています。過剰に反省するのが、本人にはプラスになっているようです。

たまに、まったく他の会社のセミナーを受講すると、なんだか退屈です。その後、「出席したセミナーは、なんか講師の説明が面白くありませんでした」と坂口さんに報告すると「そのなかから自分の仕事にどう応用できるかを必死に考えるのが重要だ」と怒られます。私が「でも、けっこうな数の受講生が寝ていましたよ」というと、「受講者が寝ても選ばれる講師はすごいなあ」と妙に感心しています。

坂口さんは、「そうか発想が甘かった。逆に、話し始めて全員が寝てしまうほど退屈な講義とはなんだろうか」といって研究をはじめました。それは研究する必要は無いと思うのですが……。

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