2章・(8)-2 さまざまな商売の損益分岐点

・新たな商売の損益分岐点

 

ただ、それまでの常識が通用しない商売も出てきました。たとえば、私も愛用しているアップルのiTuneを見てみましょう。ご存知の通り、iTuneでは楽曲をダウンロードすることによりお金を支払います。また、日本でも着うたサービスも同種のものです。

もちろん、著作料の支払いはあるものの、パン屋の例で見たような「材料」も「部品」もありません。データが移動するだけです。サーバー代金や人員は不可欠でしょう。ただし、旧来型の製造業と異なり、変動費率はかなり低い「上手い」商売です。

また、固定費も少なく、変動比率も少ないというビジネスが出てきました。それはインターネットでアプリケーションや電子書籍を販売するモデルです。商品の質の確保が問題ではあるものの、一人で作成・販売すれば、売上げがそのまま利益になります。インターネットがもたらした革命とは、「変動費ゼロ革命」だったのです。

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