1章・(7)-1 時間による「価格差」を利用する

キーワード「テレビ雑誌」「将来の高騰」「ブランドバッグ」「中古品」

 

・もしもタイムマシンが買えたなら

 

かつてテレビ雑誌が「タイムマシン」と呼ばれていたことをご存知でしょうか。テレビ雑誌には、2週間分の番組欄が載っています。それを眺めれば、人気情報番組で、次にどのような特集が組まれるかがわかりました。ダイエット食品、あるいは健康食品。それらが好意的に紹介されたら、翌日には買い求める人が増えることは想像できます。

タイムマシンに乗ることを望んだ人は、その商品を仕入れておき、テレビ放映の翌日に店前で「昨日テレビで放送された人気商品です!」と売り出しました。人気が出てから仕入れるわけではありませんから、入手もしやすく、また価格も高くありません。タイムマシンで将来に飛び、確実に売れるもので稼ぐというわけです。

これはインターネット広告にも応用されました。現在、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで調べると、そのキーワードによって広告が上位に表示されます。そのキーワードで上位に表示される権利を落札し、テレビ放映とともに検索する視聴者を自らのサイトに誘導しようという試みです。いまでは使い古された手法ではあります。ただ、ここにも価格差を使って稼ぐヒントが隠されています。

私がタイムマシンという言葉でたとえたのは、時間による「価格差」を使って稼ぐやり方でした。一言でいうと「時期や季節、時流によって価格が低くなるときに仕入れ、それを高値で販売」することです。

この世の中には時期によって必ず価格が安くなるものもあります。たとえば、マスク。私の友人は、このローテクな商品を夏に買い占め、新型インフルエンザの流行時に高値で販売することによって儲けました。もちろんこれは運の良さもあります。ただ、夏に人気のあるもの、冬に人気のあるものは、逆に言えば、それぞれ冬に安いもの、夏に安いものである傾向があります。保存できるものは、安値で買ってしばらくすれば、「価格差」のできあがりです。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

あわせて読みたい