1章・(1)-1 あらためて考えてみたい「お金を稼ぐ」ということの意味

キーワード「サラリーマン」「就職」「給料」「お金」

 

・サラリーマンとしてお金を稼ぐという生き方

さきほど、「売上―費用=利益」という式を示しました。この式は会社全体の利益を考えるものです。多くの読者はサラリーマンでしょう。だから、会社の利益計算なんて関係ない、と思ったかもしれません。しかし、これはまさに会社から見たら、あなたも費用の一部ということです。

お金を稼ぐとは、どのようなことでしょうか。多くの人は、まずサラリーマンになります。サラリーマンであっても知らずのうちに、自分という「商品」を使って商売をしていることを忘れてはいけません。サラリーマンとは、自分の体を会社に預けるということです。

あなたは3億円の資産を持っていると仮定してください。それは、あなた自身という資産です。サラリーマンが一生のうちに稼ぐ賃金は3億円程度をいわれています。つまり、あなたは3億円の価値がある自分自身を会社に販売して、それを40年かけて回収するわけです。ただ、まだ抽象的かもしれません。ちょっとここは詳しく説明しましょう。

ほとんどの人は、銀行に口座を持っているでしょうから、「利子」というものを知っているはずです。毎月、数円、あるいは数十円でも増えていますよね。お金を預けておいたら、少し増えるあれです。お金として形に見えるわけではありません。ただ、あなたは3億円を持っていて、それを会社という銀行に入金しているわけです。

入社当時には、あなたに1、2%の利子をつけて会社は支払ってくれます。もし、あなたが良い「商品」だとわかったら、会社はその比率をあげるでしょう。もちろん、あなたの生物としての耐久価値は下がっていきます。ただ、その下がり率以上に、会社にもたらしてくれる利益が高ければ、その「利子」の率も上がっていくはずです。

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