6-(3)-1 QCDDP評価
・その案件に適したサプライヤーはどこか
4章(4)ではサプライヤーに対する毎期の評価結果発信について述べました。同じように、日々の調達の発注サプライヤーを決定するときにもQCDDPという軸で評価し各社を比較することになります。
毎期のサプライヤー評価と同じく、大型案件のときなども社内関係者が集まって「どのサプライヤーを発注先とするか」を決めます。毎期のサプライヤー評価のときは社外に発信することを前提としていますが、この場合は社内使用のみであり、該当案件にふさわしいところを探しましょう。毎期評価が通信簿のようなものだとすると、この場合は1社を選定するわけですから合格通知を書き上げるようなものです。
それぞれの案件には、特性があります。とにかく価格勝負なもの。お金をいくらかけても良いから技術的に魅力のあるものを開発せねばならないもの(昨今はあまりこのような話を聞きませんが)。品質のみが優先なもの。納入が厳しく、短納期対応可能なことが絶対条件なもの。おのおの優先される要求があるはずです。それに応じて、QCDDの重みづけが変わってきます(Pを最優先するとは考えにくいのでQCDDとします)。
価格優先案件ならば、C(Cost:コスト)の点数を2倍にして加算するなどの工夫をすることによって、案件ベストなサプライヤーを選定することができるはずです。