6-(2)-3 見積り査定
<雑感>
最後に書いた値上げ阻止の話を誰かに言うと、「あんたとはつきあえへんわ(なぜか関西弁)」という返事でした。どこか、執拗に検証することで無理矢理に値上げを取り下げさせたというイメージがあるのでしょうね。でも、本当に正しく査定して値上げ申請自体が間違っていたのであれば、それが分かって良かったではないかと私などは思うのですが。
もちろん、値上げを承認せねば納入自体を止められることだってありますから、そこは本文でも書いたとおり柔軟な対応が必要です。市況が逼迫し、材料値上げが続いていたときは、サプライヤーから電話がかかってきたと思えば、必ず値上げ申請がトピックでした。
心身ともに疲れていたその頃のことです。あるベテランバイヤーに相談したところ、「最大のコスト抑制策はサプライヤーと会わないことである」と言っていて、笑ってしまいました。でも、笑うべきところかどうかは分かりません。「電話にも出ない。会いもしない」それが最大のコスト抑制策とは。なるほど、と妙に納得してしまいました。会っても話しても値上げ申請を聞くだけですからね。おそらくメールアドレスも消去してしまえば最高でしょう。
ところで、これは本当に笑い話なのかどうか。