6章4-3<セクション3~情報の収集>

・海外情報の検索

国と国の基本データを順位付けする場合、膨大な資料を読み解く必要があります。しかし、個人が各国のホームページを見て地道な作業をするまでもなく、国家間のデータを集計・分析した資料が多くの場合、無料で入手できます。

こういった資料を、海外にサプライヤを求める場合の基礎的な資料として活用しできます。海外調達に際して、まずどんな国を対象にするのかといった候補国を見極める場合に、これからご紹介する資料を参照します。また、さまざまな機関、団体が発表するデータを確認しましょう。

ここでは、日本の順位が高いとか低いとかだけに注目せず、どんな根拠によって順位を算出しているのか、そしてどんな国を網羅しているのかが重要です。

 

1.IMD(国際経営開発研究所 International Institute for Management Development)
http://www.imd.org/wcc/news-wcy-ranking/
https://www.worldcompetitiveness.com/OnLine/App/Index.htm (オンラインで検索可能)
スイスに本部を置く調査研究機関、ビジネススクール)から発表される競争力順位。

 

2.世界経済フォーラム(World Economic Forum)
The Global Competitiveness Report 2013~2014 Full Data Edition
http://www3.weforum.org/docs/WEF_GlobalCompetitivenessReport_2013-14.pdf
ダボス会議で有名な国際機関。上記リンクは、競争力レポートの完全版で569ページにもおよぶ資料がPDFで入手可能。評価されている国のデータが2ページにわたって掲載。海外調達先や、進出先候補国の見極めに必要な基礎的なデータは網羅。

 

3.デトロイト
2013 Global Manufacturing Competitiveness Index
http://www2.deloitte.com/global/en/pages/manufacturing/topics/global-competitiveness-manufacturing.html

アメリカの会計事務所が発表する製造業リソースに特化した競争力ランキング。このレポートでの1位は中国ですが、だからもの作りでは中国が最適かといえば、詳細を確認して発注する内容と適合性の高い国に目星をつける必要があります。

 

4.アデコ
The Global Talent Competitiveness Index 2013
http://global-indices.insead.edu/gtci/documents/gcti-report.pdf
世界的な人材コンサルティング企業による、人材のランキング。

 

今回、ご紹介した資料は、すべて英文です。一部、発表機関の日本法人からサマリーが日本文で提供されるケースがありますが、詳細内容は英文になります。こういった資料と、日本の報道を掛け合わせて感じるのは、日本のマスコミは、日本語訳、もしくはサマリー版のみを見て記事を書いているのではないかと感じます。

実際にこういった資料を活用する場合は、データ=数値を見ます。もちろん、数値がどういった意味合いを持つかは、英文の算出根拠まで見なければなりません。幸い、今回ご紹介の資料のPDFにはすべてテキストデータが埋め込まれており、インターネット上に無料で提供されている翻訳サービスの活用が可能です。別に、自分で資料として活用するのであれば、十分に意味のとれる翻訳結果が得られます。

著者は、上記2と3の資料を継続的に確認しつつ、経年での変化を確認している国があります。自分で実際に購入しているモノやサービスについて、将来的に購入先を見いだす国として、あるいは新たな拠点の進出先としての基礎データとして活用しています。

どの資料も数十~数百ページのボリュームを持ち、すべて読みこなすのには、多くの時間を要します。従って、なにか具体的な目的と、具体的な対象がなければ続きません。もし、こういった資料を参照するのがはじめての場合は、具体的に特定の国を選んで日本と比較をおすすめします。

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