3章-2-1<セクション1~概要編『サプライヤマネジメント』>
・サプライヤマネジメントとは
サプライヤマネジメントとは、公平公正なサプライヤ評価に基づいて、サプライヤを区別(差別化)して扱うことです。サプライヤマネジメントは、調達・購買部門における業務の中心的な部分です。より高い付加価値の獲得を調達・購買部門で目指す場合も、サプライヤの持つリソース=経営資源をどのように活用するかが最重要課題です。
いかなる場合も、サプライヤとの関係性が重要な意味をもちます。ところで、なぜ、サプライヤを管理しなければならないのでしょうか。
それは、端的にいえば、サプライヤがいなければ何もできず、自社の繁栄のためには、サプライヤの力を最大限に発揮いただく土台をつくるしかないからです。事業の安定のためにも、サプライヤの状況を的確に掌握した適切な管理が必要です。
逆から見てみましょう。バイヤー企業の要求条件への対応が、サプライヤの責任です。ということは、ふたたび調達・購買部門側から見れば、サプライヤがその責任を果たせるかどうかを確認したり、活動をサポートしたりするのがサプライヤマネジメントともいえるでしょう。