5章-14 モチベーションゼロの仕事術
8.その他、ツール類
最後に紹介したいのは、「なまくら」鍛錬法だ。心と体は同じことであるとし、体側からのアプローチを説明してきた。とするならば、体の訓練も、やらないよりはやったほうがいい。ジョギングやジム通いは、体から気持ちを抑揚させる手段としては有効だろう。
なお、健康を保つためには、体重の多寡ではなく、体重があまり変動しないことだといわれる。まずは毎日しかも特定時間に体重計に乗り、自分の体重を見つめるだけで体重増加の抑制となる。
運動に気が進まないひとは、MBTシューズを買うとよい。やや高く2万円から3万円程度はかかるけれど、効果を考えると安い。MBTとはマサイ・ベアフット・テクノロジの略で一種のトレーニングシューズだ。正しい歩行ができるようになり、筋肉を増強できる。このMBTは、靴底が丸くなっており、大変、歩きづらい。はじめて履いた日は、単に道路を歩くだけでこれほど足が疲れるのかと、驚いた。
とくに坂道や、揺れる電車のなかなどで、このMBTを履いていると不安定で体を直立させることが難しい。それまで使わなかった足の筋肉を使うことができる。歩行そのものを運動にでき、いつのまにかダイエットにもなる。なお、私服ならば大丈夫だろうが、通勤時に履くことが難しい場合はビジネス用のデザインも発売されている。
ちなみに、私はいまのところ特別な運動や食事療法をせずに、体重計にのりMBTシューズを履くだけで、15年間ほど体重に変化がない。
また、パソコンの作業が多くなると目の疲れが問題となる。もちろん、目の休憩運動などもあるけれど、持続が難しい。そこで私が使用しているのはJINS PCというメガネだ。これは度が入っておらず、ディスプレイから放射されるブルーライトから目を守ってくれるものだ。価格は3990円で、お手頃だ。しかも、たしかに目は疲れない。
もちろん、眼精疲労を和らげるのはパソコン作業を止めることだ。ただ、一定時間おきに休まなければいけないといわれても、なかなか休めないひともいるだろう。その場合は、必要以上に目に負担をかけない工夫が必要になる。