4章-15 モチベーションゼロの仕事術
2.確認会議を設定する
私は会議が嫌いだ。できることなら、メールや他の手段で済ませたいと思う。日本の会議は、結論や創造的なアイディアを出すためではなく、単なる情報共有になりがちだ。もちろん、商取引において対面して相手の感じを把握することには大いに意味がある。ただし、社内の定例的な会議には、ほとんど意味を見出せない。
そんな私も、確認会議を設定することは必要性を感じる。これは、文字通り、仕事の進捗を確認する会議だ。たとえば、あなたが、一つの資料を同僚と分担して作成していたとしよう。完成してから持ち寄るのではなく、必ず中間確認会を設定することだ。もちろん、長い会議としてはいけない。たったの15分から30分程度でいい。
しかも、確認してくれるひとを、できるだけ「恐いひと」「時間にうるさいひと」「上司」に設定することだ。そのひとの時間をムダにしてはいけないと心から思えるひとにお願いするのだ。誰だって、たったの15分、しかも仕事の進捗を確認する程度のことを断るひとはいない。仕事のスケジュールを決めるときには、この確認日を作っておこう。
その確認会議を設定すれば、やらざるをえない状況に自らを追い込むことができる。また、同僚のほんとうの使い方は、この架空締め切り設定にあるのではないか。仕事を引き受けたときは、最終完成日だけではなく、「○○日までに途中状況をお送りします」と宣言することだ。