9-8情報「収集」で終わらせない「情報力」構築

インターネットを活用すれば、さまざまな情報入手が容易に実現します。情報入手性の改善は情報力全体に与える影響に対処します。

☆情報の取捨選択

インターネットを活用した情報収集は容易である反面、大量の情報が個人の処理能力を超えて処理できない問題を生んでいます。身近な例では受信メールへの対処が該当します。

本来社内メールは、業務情報の宝庫であるはずです。適切な意志決定はもたらされたすべての情報を理解した上で行うべきなのに、受信メールは未読が残ってしまうケースも多いでしょう。

すべてのメールに目を通すのは時間的に難しいのが現実でしょう。そんなときは受信メールを取捨選択する基準設定が重要です。題名や送信者で、どんな内容のメールなのかを推測し、冒頭の数行を読んで対処を決定します。

☆情報力の重点ポイントをシフトする

情報へのアクセスが容易になった結果、入手できる情報はおのずと大量です。大量の情報から取捨選択し、どのように分析するかが情報力を決定します。

取捨選択した結果は情報収集にもフィードバックし、より有益な信ぴょう性の高い情報発信するホームページを厳選します。情報力は情報を集めた後、どのように活用するかに注力します。

☆問われる意思決定力

今、ビジネスパーソンにもっとも大きな課題は、事業の将来性の見極めです。自社事業はもちろん、プライヤーの将来性評価もバイヤーには必要なスキルです。しかし不透明感漂う将来は、ビジネスパーソンを盲目的にして過去と同じ意志決定を繰り返してしまうのです。

過去と同じ意志決定は実現性の高い意志決定と言われる反面、事業環境は確実に変化しています。長期間にわたる前提踏襲、前回と同じ意志決定は、事業環境とのミスマッチが拡大する可能性も高くなります。

誰しも同じく将来を見通すのは困難です。そんな中収集した情報から根拠を明確にし、将来の方向性を決断する力こそ尊いのです。一度決断しても、方向性に疑念が生じれば、迅速に軌道修正する覚悟をもって、意志決定します。

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