重要さ増す調達戦略 アフターコロナを考える ダイキン工業執行役員 竹内牧男氏

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62225270T00C20A8M12500/

●記事の主旨

・新型コロナウイルス流行にともなうマイナス影響の回避に、調達戦略の重要性が増している

・世界最適地調達よりも、地産地消的サプライヤ戦略へシフト

・サプライヤとの情報共有の深化が必要、そのためにはIT活用の拡大が欠かせない

●想定される影響

・調達・購買業務の戦略立案重要性拡大

・カテゴリ・サプライヤ戦略への反映

●調達・購買部門に求められる対応

・現状を正しく掌握して、あるべき姿の設定

・新型コロナウイルス流行前から変化する覚悟

●コメント

日経新聞でも「重要さ増す調達戦略」なんて見出しは非常に珍しい。新型コロナウイルス流行にともなう調達・購買業務への影響は、大きな衝撃が一時的に発生するのではなく、目に見えない一見すると弱い衝撃が長期間に亘って影響するタイプで、これまでの自然災害起因のサプライチェーン影響とは異なる。同様の影響には、国家間の問題、政治的な問題に起因するサプライチェーンへの影響が挙げられる。自然災害による影響は、復旧=元に戻る考え方で対処すれば良い。しかし今回の新型コロナウイルス流行にともなう影響は、流行前には戻れない前提条件の設定が肝要。本記事に限らず、新型コロナウイルス流行影響への対処は、言うなれば調達価格のアップとは切り離せない取り組みばかりであり、コスト削減第一主義よりも、適正コスト、値上げ幅コントロールといった取り組みが、今後の調達・購買部門に重要になる。

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