池田史子の参謀日記その13

誤解してほしくないのですが、正直に書きます。

私は、この仕事を始める前に、坂口さんに恋愛感情を抱いていなかったか、といわれると、否定はできません。なんとなくではありますが、なんというか、好意を抱いていました。

坂口さんにいろいろな人からメールが届きます。女性からのメールで「働かせてください」というものがあります。このひと宛のメールは私も読んでいます。なかにはストレートに、坂口さんが好きだから、一緒に働きたい、というものもあります。しかし、たいていの場合はうまくいきません。

仕事になった瞬間に、少し狂ったように、厳しくなります。苦しいほどです。おそらく、人間としての欠陥と思いますが、このひとには「お客さんは困っているのだから全力で助けて当然、だけど、助ける側は徹底的に努力せねばならない」いう想いがあり、身内に厳しすぎます。

だから、坂口さんと一緒に働いたひとは、たいてい鬱状態か、耐えきれなくて辞めていきます。私も、一緒に働いた初日から、この人と個人的な関係は無理だ、と思いました。奥さんには感心します。

たとえばこういうことがありました。「こういう資料を作成してくれ」といわれました。すると5分後に「どうなった」といわれました。当然、なにもできていません。すると「この数分は何をやっていたんだ」といわれました。

そして「考えた構成だけでも教えてくれ」といわれました。

いまでは、坂口さんは病人だと思って接しています。同情していただければ幸いです。

※少し狂ったように厳しい坂口さんですが、優しいところもあるので、今までやってこれたのだと思います。たまに鰻をご馳走してくれるし(笑)

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