池田史子の参謀日記その2

私の役職名は「研究秘書」です。とにかく調べたり、情報を集めたりすることを日々しています。国会図書館へは、何度も足を運んでいます。今日も行ってきました。

坂口さんにとって、十分な情報が入手できなかった場合は、「見てない媒体を教えてください」「何新聞を見たのか」「オレがもう一度行く」など、次々メールで追い込まれます。地味にこれが精神的に追いつめられるのですが、今まで一番辛かったのは……。

ヤマト運輸、佐川急便など、運送業者の全ての過去の記事を印刷する、という仕事の依頼を受けた時のことです。記事は国会図書館内のネットで探すのですが、すぐには見つからず、パソコンを睨みつづけ、目がチカチカしてきます。国会図書館に行ったことのある方はご存知かもしれませんが、すぐに印刷はできません。申請し、確認してもらい、やっとプリントアウトしたものが受け取れるのです。本を借りる場合は、一度に3冊までしか閲覧できませんし、印刷ページ数の制限もあるので、とにかく時間がかかります。

朝、開館と同時に行って、閉館まで作業しても終わりが見えないのです。三日間通い、戦後から現在に至るまで、ほぼ全ての関連記事をチェックし、やっと終わりましたが、その時は、辛すぎてフラフラになりました。これだけやっても資料を渡して一言「ありがとう。」ただそれだけです。

何が辛かったって、私はこのそっけない「ありがとう」が一番辛く、苦労は一体いつ報われるのか、さらに先が見えないトンネルの中にいるような感じがしばらく続きました。

国会図書館で見かけたらお声かけください。見分け方は、公衆電話ちかくで、「もー」と机を叩いているのが私です。

※たくさんの反響をいただいた初回に続き、二回目も反響、ありがとうございました。それにしてもこの仕事、本当に辛かった……。

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