ストップ!してもいいですよ

最近もっぱら景気が良い話がおおいですね。実は、景気拡大ってバイヤーには明らかな逆風なんですよね。でもバイヤーだったら、このチャンス!位に思わなければ、と思います。この機を逃さないように…位に考えないと、と思います。

景気が好転するのは、単純に物やサービスを買う人が増加します。お金を使う人の量が増加します。新聞を読んだり、ニュースを見ていれば、景気が良い話ばかりです。しかし、元々お金を使うことが仕事であるバイヤーにとっては、好景気だからといってつけるお金の量は増えません。使うお金の量を増加させるには、相応の社内調整が必要になります。だからといって、景気拡大といった難局を目の前に、手をこまねいている場合ではありません。バイヤーのバイヤーたる立場を、今この時期だからこそ確立すべきだと思います。

更にここ数年、あらゆる材料価格のアップに苦しめられてきました。市況の変動に翻弄され、一方で材料メーカーの好調な業績に釈然としない何かを感じていました。確かにバブル崩壊以降の日本は、非常に安価な材料費によってメーカーは大きな恩恵を受けていたと思います。そして材料上昇局面となり、市況が上がっているからやむを得ないか…供給継続を優先させ、値上げを受け入れざるを得なかった訳です。

今回の様々な値上げ局面の中で、今はどんな局面なのでしょうか?今市況を見れば、あらゆる原材料の価格が下がっています。国際線の燃料サーチャージも、下がることが発表されていますが、ちょっと先の話です。今の原油価格は反映されていません。現在の価格は、数ヶ月前に調達された燃料価格を元にしているので・・・・・・なんて説明(いいわけ)が聞こえてきそうです。

確かに現時点の価格が、数ヶ月前の、今の値下げ局面の前の価格を反映しているのは事実だと思います。それでは、材料価格の上昇局面での値上がりのスピードと、下落局面での値下がりのスピードって一緒でしょうかね?これってバイヤーなら確認する必要があると思います。だって今営業マンは、どうやって材料価格の反映を先送りにするか?そればかり考えていますからね。きっと。従って、原材料価格の下落を購入価格に反映する場合には、一体何がどうなって価格がこうなるのか?について、ちゃんと検証する必要があると思います。とにかくなんでも下げればいいや!というのは、一時的な価格の下げで恩恵を受けることができるかもしれませんが、長期的に見たときに根拠が乏しいとなると、次回の値上げ局面で、またなんだかわからない値上げ要求に悩むことになるわけです。

景気拡大だからこそ、これまでできなかった価格の細かい検証の必要性は高まっていると言えます。これまでの値上げでは、なんだかわからないけれど価格が上がった・・・・・・なんて経験をお持ちであれば、是非一回立ち止まっての検証をオススメします。

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