アイドルのウェストについて不謹慎な考察（坂口孝則）
先日、企業の宣伝広告費が占める比率を調べました。
これは本題ではなんですが、その過程で、芸能人のＣＭギャラはいくらかと気になったんですね。けっきょくはわかりませんでした。
でも、たまたまそのとき、「気まぐれコンセプト」というホイチョイ・プロダクションズの傑作を読んでいて（ちなみに四コマ漫画です）、１９３ページにモデルのウェストは58センチしかいない、と書いてあったんです。それで、妙に商品としてのアイドルやモデルが気になてしまいました。よく芸能界なんかでは、ウェストの細さが喧伝されます。60センチをこえたらダメらしい（じゅうぶん細いと思うのですが……）。業界のなかで、みんな自分をより細く見せようとしているらしいんです。
そこで、調べてみますと、なんとアイドルのウェストを収集している方がいらっしゃったんですね。ずばり「アイドルプロフィール（スリーサイズ、カップ情報）」です。そこで調べてみました。５２７人ぶんの（！）アイドルのスリーサイズを調べてみました。
それで、横軸にウェストサイズ、縦軸にその人数をカウントするとしれば、フツーならば、こうなりますよね？
なるかな？と思って、まずアイドルがプロフィールに載せるヒップサイズを分析しました。
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うんうん、なだらかな釣鐘状になっていますね。「“とびきりやさしい”ビジネス統計入門」をご覧いただいたかたはおわかりのとおり、尖度と歪度はプラマイ１以下なんです。そういう単語がわからなくても大丈夫です。つまり、正規分布（釣鐘状の形）に近いってことです。
なるほどなあ、と思い、次に話題のウェストを調べると、こうなりました。
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うむ、これは崩れていますね。尖度 2.459335447 歪度 0.135112488となっていましたから、大きくとがった分布です。あやしくないか？
話題のウェスト58センチは、なんと１４９人にもおよびます。さらに６０センチを超えてはいけない（つまり６１センチならばNG）の掟はどうでしょうか？
・58センチは149人でした
・59センチは92人でした
・60センチは97人でした
・61センチは15人で、激減しています
こういうことは生物学上、ありうるでしょうか。それとも、作為的な操作でしょうか。ご判断は読者に委ねます。
参考までに、バストは、こうです。
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あきらかに。あやしいよなあ、８０センチで急増してるって、そりゃ四捨五入しているんじゃないか、とかね。
考察してみますと、ヒップ以外は妙な形状の分布でした。もちろん、アイドルになるひとは、なぜだかウェスト58センチのひとばかり多いのかもしれません。ヒップは正規分布しているのに、なぜだか、ウェストは特定の数字にかたよるのだ、という可能性も、やはりあります。それは神様の仕業なのでしょう。アーメン。
「嘘をついているにちがいない」と断言できない立場なんです。許してください。でも、面白いでしょう？
（了）
