【番外編】数百万円のサプライヤ管理システムを近似する方法(坂口孝則)

特別編です!!

まずは背景を説明します。有名な某サプライヤ管理アラームがあります。ちょっと固有名詞をいえないことはご容赦ください。この管理アラームは、サプライヤの決算書をもとに点数化し、倒産の可能性を予知するものです。

決算書の各数字を調達・購買担当者が入力すれば……。このシステムが点数化してくれ、どれだけ危ないか(あるいは健全か)を判断してくれます。しかし、このシステムの問題は高額なことです。どうやって点数をつけているのかわかりません。もちろん、わかったら高額を請求できないからです。だからブラックボックスであり続けました。

そこで!! 私が今回、その点数化ロジックを解明しました。正確には、ぴったり同じ点数にはなりませんが、実務に耐えうるレベルになりました。具体的には、私の簡易計算と、その実際の管理アラーム点数の相関は0.9もありました。

まずはみなさん、

http://www.future-procurement.com/checksheet.xlsx

をダウンロードしてください。

ここでは、三つの数字を理解する必要があります。

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つまり、この「借入金比率(総資産比、ならびに売上高比)」と「支払余力度」を使うのだ、と覚えてください。計算式は次の通りです。

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サプライヤのP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)さえ見れば、上記の数字は計算できます。だから、まずはサプライヤの決算書を収集してみてください。

では、なぜこの「借入金比率(総資産比、ならびに売上高比)」と「支払余力度」の三つを使えば良いと思ったかというと……。それはあまりに深い話なので、文字化できませんが、みなさんは単純に「この三つを使えば、サプライヤの倒産予知ができる」とお考えください。

この三つの数字をさらに点数化します。

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倍率というのは、点数にかけあわせる数字です。たとえば、

・借入金比率(総資産比)
・借入金比率(売上高比)
・支払余力度

がそれぞれ

・5点
・6点
・7点

だとすると、合計点は、5×0.5+6×4.6+7×1.6として計算するのです。

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それを容易に計算できるファイルが(http://www.future-procurement.com/checksheet.xlsx)です。セキュリティ上、会社からダウンロードできないかもしれません。ご自宅からなさってください。よろしくお願いします。

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この点数が、さきほど申し上げた有名な某サプライヤ管理アラームの点数と近似します。すごいでしょ(笑)。これさえ計算すれば、数百万円を支払う必要がないのですよ。それで、とくに問題となるのは、この点数が40点以下になった場合です。このときは、「資金繰りで破綻の可能性あり」とされています。

その「資金繰りで破綻の可能性あり」とは1年以内に破綻が10%未満ではあります。だから、破綻しない可能性のほうがはるかに高い。でも、転ばぬ先の杖として活用なさってください。

いやー。しかし、それにしても誰もほめてくれないだろうから、この有名なアラームと近似できたことについて、「自分を自分で褒めてみよう」と思うのです。

<おわり>

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