人々はなぜハワイに行くのか(牧野直哉)

10月にハワイにいってきました。8月に取得できなかった夏休みです。私は平均的な日本人と比較しても、海外に行っている回数は多いと思います。しかし、ハワイは初めてです。今回は、日本人にとって馴染み深いハワイについて考えてみたいと思います。

今回のハワイ行きを前にして、同僚、取引き先、友人に対して「今度、ハワイに行くんだよね」という話をしました。夏休みにしては、ちょっと時期も外れていますしね。私が不在にすることでご迷惑をおかけするかとも思い、意識して話をしました。

これまでにも同じように「×××に行きます」ってことは、何百回と口にしてきました。しかし、ハワイほど羨ましがられ、問題点(ご飯がまずい、治安が悪いとかね)の指摘を受けなかった土地はありません。自然に期待に胸ふくらみました。

私の海外での過ごし方は「ドライブ&街歩き&なにもしない」です。車を運転してある街に到着したら、できるだけ自分の足で歩きます。また、夜は安全面も考慮して、夕食の後はホテルでゆっくりします。そんな過ごし方をハワイでも実践してみました。

なんといってもハワイ初心者なので、ワイキキ近くのホテルに投宿。そして今回はオアフ島のみを回ることにしました。オアフ島の主だった街や、通りはできる限り立ち寄って歩きました。

空港に降りたって感じたことは、さわやかな暑さです。日本では上着を着ていましたが、ハワイはTシャツ一枚で快適に過ごせます。これは誰もが口にする湿度が関係しています。日本の湿度は、これはこれで我々に素晴らしい恩恵があります。しかし高温の場合、湿度は低い方が過ごしやすいですね。過ごしやすさとは、普段なかなか意識しませんが、ハワイのような場所に来ると実感しますね。

そして、旅行者として現地に落とすお金について。バイヤーとしても厳しくみなければなりません(笑)。率直にいえば、なにもかもが高いですね。当然、太平洋に浮かぶ島なので、消費される多くが島外から持ち込まれます。輸送費がアメリカの本土に比べて高くなります。おなじアメリカといっても、5月に行ったボルチモアと比較しても高いなと思うことがしばしばでした。

ハワイを歩いていて感じたのは、老若男女に関係なく日本人を見かけたことです。ワイキキから離れた街では、若い人を多く目にしました。しかし、宿泊したホテルなど、ワイキキ周辺では滞在する日本人の平均年齢は高かったように感じます。気候が温暖であることは、どんな人にも快適なのでしょう。そんな老若男女に受け入れられるハワイの魅力とはなにか。それは、利便性と選択肢の多さです。

まず利便性。私が滞在している10月中旬という時期でも、約5千人が毎日日本から訪れていました。曜日によって少し違いますが、毎日20便から23便が日本とハワイを結んでいます。日本の空港は、成田、羽田、関西、中部、新千歳と福岡です。これほど多くの空港から飛んでいることは、新たな需要を呼ぶ好循環を生みますよね。最寄の空港から直行便が運航しているから行くといった具合です。日本国内の空港でも乗り継ぎは大変ですし、規模の大きな海外の空港での乗り継ぎがないことは、大きな利点です。

現地に到着してからも、オアフ島を移動する場合は、各ツアー会社が運航する無料バスを利用できます。これは、日本人が観光で訪れる他の場所では無いサービスですね。日本のツアーガイドに記載された場所の多くを網羅しています。一般的にハワイのツアー料金は高いと言われています。こんなインフラの存在も、当然ですがコストに組み入れられています。

そして何より日本語環境の存在でしょう。10年前には英語の次に日本語の案内が多かった場所でも、最近では中国語や韓国語に押され気味です。そんな中で、日本語が通じる店員さん、現地での情報誌の充実度合いは、多くの日本人にとって安心です。

次に選択度の多さです。ワイキキは買物にはとても便利です。しかし、リゾートと呼ぶには少し騒がしいかもしれません。しかしオアフ島に限っても、車で1時間走れば、人が少ない街があります。また、ビーチでは、様々なアトラクションが準備されています。他の島も含めれば、いろいろな楽しみ方が存在します。まさに多様化したニーズにこたえるインフラが存在するのです。いろいろな経験を一度にできる街がハワイなのです。

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