いけてる営業、いけてない営業
私は以前、職場の若手・・・入社1年目から5年目くらいの社員を集めて、勉強会を開催していた。非常に基本的なビジネスに関する知識から、価格交渉のロールプレイまで、5名程度の集団故、様々な試みが可能である。
勉強会に参加していた若手が一名、営業部門へ異動が決定。購買から資材へ・・・まさにまったく逆の仕事になる。参加メンバーに異動するメンバーへの贈る言葉として、「いけてる営業、いけてない営業」と題し、自分の考えを述べてもらった。今回はその報告内容のサマリーをお知らせする。
今回の回答者は総勢7名。まぁ個人レベルで主催する勉強会なので、その辺の母数の少なさは御容赦頂きたい。
先ず最初に結論として、意見の多かった「いけてる営業」のポイントは以下の3つ
1.クィックレスポンス
これは良く100点の回答を一週間後に出すのなら、60点、80点でも当日、翌日に出す・・・なんて話聞きませんか?実際何の音沙汰もなく期日にできません・・・との回答は、信頼感など生まれるはずもない。ただ、そう言ってもこの実践は非常に難しいと思いますが・・・
2.約束を守る
これも実際に営業の皆様と相対していて実感する。特に私には基本的に同じ取引先からの繰り返し購買の為、定期的な見積依頼等まともに回答する方が少ないのでは・・・と疑いたくなる状況である。実際に営業としても悪気が無いから困り者。そんな状況を横へ置いても、本当に約束を真摯に守ろうとする担当者は少ない。
3.相手への思い遣りを持つ
3つ目も営業だから必要・・・と言うわけではなく、人が生きていく上で大事な事である。
これは実務の中で実感する事であるが、例えば結構自社にしか通用しない言葉を使って商談を進める人、多い。言葉の意味の違いで発生する行き違いは、けっこう馬鹿にできないありがちなコミュニケーションミスの要因である。
これは別のブログでも述べている内容であるが、相手に分かってもらえるように言葉優しく気遣いを見せる人も少ない。これも悪気が無く行動してしまっているので、厄介な話である。
以上であるが、上記1を例えば呼ばれたら直ぐに返事をしましょう・・・なんて置き換えれば、親が子供に言い聞かせる言葉にも繋がるものがある。営業とはどんなにコミュニケーションの手段が発達しても、人と人との触れ合いをベースにしているからこのような結果になるのであろう。
別に営業だから・・・でなく、普段の中でちょっと気を遣って・・・と気づきを与えてくれる勉強会であった。