先週の調達・購買担当者が見るべきニュース(3月16日~3月22日)

賃上げ、企業の優劣左右 日銀判断に追い風 平均5.28%、持続力競う 連合1次集計

さまざまな情報に接した結果、賃上げ率の平均は5%くらいかなと思っていたので、速報値では少し予想値を上回る結果となった。これからデータが追加されて確定値まで、昨年の実績だと3ヶ月以上必要だった。今年は労務費転嫁の動きを早々に実現させる必要があるため、確定値を待たずに調達・購買部門はサプライヤと労務費転嫁交渉を進める必要がある。そしてこの動きは、最終的な目標に対してはまだ入り口であり、物価上昇率を賃金上昇率が上回るまで続く。調達・購買部門の取り組みは、非常に重要な労務費転嫁問題だが、できるだけ効率的に進める手立てだ。そんな方法論を学ぶセミナーを今、企画している。
「2024年度最新版 サプライヤからの値上げ要求対応セミナー【労務費編】」(講師:牧野直哉)

企業の取引関係を介したショックの波及とは?~データで迫るサプライチェーンリスク

円滑なサプライチェーンに影響する要因が複雑化している。原因と結果の関係が複雑化してわかりにくくなっているのだ。そういった問題へのアプローチに、ビッグデータを用いた俯瞰的なアプローチを説明した記事。東日本大震災や米国のハリケーンで被災した企業と取引関係にあった企業は、そうでない企業と比較して売上成長率を優位に低下させることを実証している。いや、そりゃそうだろう、かもしれないが、だからこそ、サプライヤに対するリスク管理によって、問題の事前回避が非常に重要であると言えるだろう。

多様な思考失われる危険 ニューヨーク市立大教授 先進技術、「平均回帰」招く(テックの未来)

新しい画期的なテクノロジーの登場には、メリットばかりではなくデメリットもある。新たなテクノロジーを活用するときは、デメリットや想定されるリスクを踏まえた上での活用が欠かせない。今、多くのビジネスパーソンと話す中で危惧される姿勢は、例えばChatGPTの業務使用禁止だ。使い方を間違わなければ、素晴らしいツールだし、どんな使い方が間違いなのか?を学びながら活用することを求められる。危ないから使わないとの姿勢だけでは、時代に乗りおくれる新たなリスクを生むことを忘れてはならない。

ビジネスと人権とは?取組の概要と対応法をわかりやすく解説

法制化を求める動きも起きつつあるし、ビジネスと人権、人権デューデリジェンスの問題は今、調達・購買部門にとって押さえておくべき課題である。

未来調達研究所株式会社では、こういった情報を週一回、メルマガで発信しています。
【無料】御購読お申し込みはこちらから

あわせて読みたい