メールをまっさきに読んでもらう方法(坂口孝則)
仕事上で課題に感じていることがあったとします。そのとき、改善するために考えぬくのが大切です。と同時に、すでに同じ悩みを抱いている先人たちが、どのような解決策を編み出したかを知ることも大切です。後者は、たいてい書籍を読めば良いはずです。たとえば、「ホワイトボードの書き方」とか「会議術」とか「ヘッドハントの技術」とか、あらゆるノウハウ本があふれています。くだらない本はくだらない。でも、使えるものがあれば使えば良いですよね。
私の好きな言葉に「あなたが悩んでいることは、すでに答えが出ている」があるのですが、他人がすでに考えてくれているならショートカットできますよね。たとえば、小学校の先生が書いた「生徒がすぐに跳び箱を跳べるようになる」ノウハウだとか、「バスの移動中にお客を退屈させない」技術だとか、ほんとうに「誰が買うのだろう」といったノウハウ本も、悩んでいる当事者にとってみると大切な内容なわけです。
それで、他人のノウハウを盗む、という意味で私が聞いたノウハウをお伝えします。それは「メールをまっさきに読んでもらう方法」です。これは、意図的にメールタイトルを変えます。「違和感」をまぶすのです。不調和とかいうケースもありますよね。具体的には、たとえば鈴木さんに対するメールを「鈴木様へ」と書くひとは多いでしょう。しかし、これを「鈴木様に」と変えるだけで反応が高まることがわかっています。この「に」というのが不協和をもたらすのですね。