「五・七・五」調達改革論(坂口孝則)

これまで、日本人は多くの制約を、むしろチャンスに切り替えてきました。俳句の「五・七・五」など、世界に例を見ない、制約ゆえの美です。日本はこの制約をむしろ逆手にとって新たな革新が可能ではないかと思います。

今回の新型コロナウィルスも、俳句の「五・七・五」と同じく、新たな制約と考えればいいのではないでしょうか。RoHS規制、紛争鉱物、CSR、ESG、SDGsなど、これまで日本企業は数々の制約をむしろアピールポイントに変換してきました。

新型コロナウィルスで、さまざまな変化の報告を受けています。
・現場に行かない工場監査の方法を考案している
・新たな取引先とのコミュニケーションを検討している
・ペーパーレスをやりはじめた
・脱ハンコをはじめた
・脱会議をはじめた
・無駄な資料作成をやめ、スピード重視に切り替えた

もちろん、良いことばかりではありません。でも、制約のなかで、なんとか向上を止めない企業もやはり存在するのです。「五・七・五」調達改革論とは、もしかすると日本企業がもっとも強みを発揮する、土壇場の改革力なのかもしれません。これまで進めてきたプロジェクトより、はるかに、新型コロナが業務改革を進めていますね。働き方改革より、残業規制より、安倍政権より、少子化対策より、新型コロナは一気に進めました。ここで一句。

コロナ来て
無駄を一掃
俺、失笑

失礼しました。

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