週末のニュース~サプライヤの財務安全性確認について

中小負債、10年ぶり高水準、収益の14倍、倒産減でも…、返済猶予切れ迫る(チャートは語る)
2021/10/24 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0406C0U1A001C2000000/

世の中では、新型コロナウイルスの感染者も激減。今日からは飲食店への営業時間短縮自粛要請も解除されますね。新型コロナウイルス流行にはまだ不透明感があるものの、日常生活を取り戻し経済を新型コロナウイルス流行前に戻すための取り組みが徐々に始まります。

しかしこれは、新型コロナウイルス流行によって施されたさまざまな支援策がなくなっていくことを意味します。支援内容についていろいろ物議を醸してきましたが、これからは自分のチカラで稼いで利益をあげなければならなりません。書いていて思ういますが、至極当たり前の世界に戻るだけです。しかし調達・購買部門として多くのサプライヤを管理するとき、支援策がなくなった後のサプライヤ財務状態の安全性には注意が必要です。

返済が不要な支援であれば、これからの稼ぎだけを考えればいいですね。しかし低金利での融資や返済のくり延べといった支援策は、負債元本の返済が必要です。さまざまな支援があったとしてもウイルス流行期間に生じた費用が全て賄えているケースも少ないでしょう。手元資金に手をつけて何とか凌いできたのが現実でしょう。

担当しているサプライヤが、どんな支援策を受けてきたのか?元本返済が必要な支援がある場合は、返済猶予が解除される2023年以降の返済シミュレーションを折を見て行うべきであろう。2021年の今なら、まださまざまな施策が可能です。

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