天才は諦めない
山里さんの傑作です。まず、コンプレックを抱えているひと、つまり、全員ですが、買ってください。
この本に書かれているのは次のようなことです。つまり、考え抜けば道が開ける。そして悩み続ければ考えるきっかけが与えられる。そして誰であっても、努力しだいで、生きる糧が与えられる。
不意にも私は泣いてしまいました。これは、山里さんの自伝であって、お笑い論であって、オタクの人生論であって、世の中へ出るための苦悩論であって、さらには、自我を修正するための論でもあります。
たぶん、ほとんどのひとには理解いただけないでしょうが、肥大化した自我をいかに大衆に向け、さらには、自分の自意識と都合をつけるか、その試行錯誤が書かれている傑作です。
私のような人間は、メタルを聴く→他の音楽がクソに聴こえる→全否定→でも、メタルは大衆に受けない→多くはここで大衆をバカにして終わる→しかし重要なのは自分の好みを忘れないで、かつ、大衆に届くように内容を工夫すること
なんですよね。
私のような、すべての、モテない男性が読むべき本です。もちろん、それは、比喩ではあるのですが。