調達コスト決定戦略(7).CVP分析が拓く世界-1
・調達・購買が切り拓く世界よ、CVPが拓く世界よ
これまでの前提では、固定費と変動費が与えられることを前提としていました。
固定費と変動費をわける手段にはさまざまなものがあります。そのなかの一つは損益計算書を項目ごとにわけるものです。ただ、多くはバイヤーであり、経理担当者や公認会計士志願者ではないでしょうから、もっと簡易的に、かつ実務的なものはないでしょうか。
それがCVP分析というものです。Cost-Value-Profitの頭文字をとったもので、広く使われています。実務上有益なばかりではなく、さまざまな企業を観察する際に興味深い分析結果を教えてくれます。
たとえば、このような企業があったとしましょう。
1Qの「Q」はquarterのことで「四半期」を指します。ここで、利益と利益率も計算しておきましょう。
さらにこれを表計算ソフト上で点示します。