4章・(1)-1 追加費用と総コスト曲線

キーワード「無料」「限界費用」「追加コスト」「IT」

 

・無料は続くよ、どこまでも

 

さきほど、無料で商品を渡すことによって利益をあげる稼ぎ方について説明しました。ただ、誰が考えてもわかるとおり、もしその商品のコストが100万円かかってしまうのであれば、その方法はできません。100万円を配って、それを気に入ってくれる人を探していたら、とても商売が成り立たないからです。ということは、ここに無料化をしやすいものとしにくいものの特徴があるのではないか、という仮説が生じます。

ここで以前説明した総コスト線について思い出しましょう。固定費を切片としてスタートする総コスト線は右肩上がりの線でした。曲線になることもあれば、短期間をとらえれば直線になります。ここで、階段のような総コスト線を描く会社を想定してみましょう。一つの段はフラットです。つまり、その段のあいだは、売上げがどうであれ、生産数量がどうであれ、コストは変わりません。X軸と平行になっていますから、変動費率はゼロに近づきます。

この状態はどのようなものでしょうか。要するに、「100個生産しても、101個生産しても、コストが変わらない」という状態です。ちょっとだけ難しくいうと、「限界費用がゼロ」、あるいは「追加コストがゼロ」ということになります。

  • 総コストがX軸と平行のところ:もう一つ商品を提供してもほとんどコストがかからない状態を指している

あなたがコンピュータで何かのソフトを開発したとしましょう。ソフトをメール添付で販売するとします。100人に送るのと101人に送るのと、コストは変わるでしょうか。変わりません。複製しほうだいですから、もう一つ追加するコストはゼロというわけです。もちろん、あまりにもお客がたくさん増えたらパソコンをもう一台追加したり、アルバイトを雇ったりする必要があります。その際は固定費が増加し、その後は以前と同じくフラットなコスト線が続きます。

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