5章-34:仕組み・組織体制
あとがき
ここまでで私が述べたい、インフラ系調達・購買の教科書は終了しています。また私の属す未来調達研究所株式会社(http://www.future-procurement.com/)では、調達・購買関連の無料教材を配布しています。ホームページから「ブックレット」ページをご覧ください。
そこで、これ以降の文章は、ご興味がある方のみお読みください。私はこの書を、意図的に、理屈と感傷的な文章を混在させて書いてきました。というのも、最後に人間を動かすのは、半分の理論と、半分の感情ではないかと確信しているからです。
気持ちだけでは動かない。でも、理屈だけでは寂しい。そういう想いが私にあるのです。その意味では、類書のない教科書になったのではないかと私は思っています。私は一期一会ではなく、一語一会ではないかと感じています。あるひとから、ふといわれた一言が仕事にあたる原動力になり、さらには活力になっていく。私の場合、あるひとから、退職日に「お前なら大丈夫だよ。また飲みに行こうよ」という一言を覚えています。ああ私は他者から見ても認めてくれているんだ、そして、会社を離れても好きでいてくれるんだ、と承認された気持ちになりました。
他の誰かからすると、ありふれた、ときに馬鹿げた、陳腐で凡庸な、冷笑の対象からしれない一言が、自分を救うこともある。そんな一縷の望みを込めて文章を書いてきました。その意味で--。
そこで、最後に、調達・購買担当者と、調達マネージャーに、締めるにあたって、ぜひ共有したい、私の想いがあります。