2章-4:インフラ系調達・購買のコスト分析
まずインフラ系の調達・購買が扱うものは、大きく二つです。ヒトかモノかです。前者のヒトの場合は、取引先(下請)に外注としてお願いします。これは、前述の工事分類でわけることができます。また、これはいわゆる建設工事です。
しかし、読者によっては、建設工事で分類するよりも、重電領域などは製造業ですので加工外注・製造外注といったほうがふさわしい場合があります。無数の外注内容があるためここでは建設工事の外注工事分類を再掲しておきます。
次にモノに関しては、次のような分類が可能です。
- 鉄鋼
- 鉄鋼二次製品・非鉄金属
- セメント・生コン・混和材
- 骨材・コンクリート二次類
- 木材・仮設材
- 接着剤・補修補強材・塗料
- 道路用材
- 上下水道・土地改良材
- 橋梁・河川・港湾用材
- 一般土木用材
- 造園・緑化材
- 組積・防水・石・タイル
- 屋根・建設金物・左官
- 建具・ガラス
- 内外装・外構材
- ケーブル・電線
- 配線材・管路材・ダクト
- 配電・配線器具・照明器具
(例として建設物価調査会「建設物価」の分類によりました)
たとえば、「鉄鋼」が中分類であるとすると、その小分類は「平鋼」なのか「等辺山形鋼」なのか「H形鋼」なのか……と多くの分類があります。