4-(1)-3 サプライヤーの入れ替えが企業に新しい発想をもたらす
<雑感>
新規サプライヤーと話をしていると、次々に質問攻めにあいます。「その事業の将来性はどうなのか」とか「エンドユーザーはどういう企業(人)なのか」とか。既存サプライヤーと話しているときには、改めて訊かれないことばかりです。ときには、「事業として成長し続けるのであれば、関係強化のためにこちらの株式を取得してくれないか」などという一介のバイヤーの範囲を超えた突飛なものさえあります。
質問、というもののすごさは、おそらく「問われた人が、ついつい答えを探そうと考え出すことにある」と私は思います。どんな人から、どういう質問を受けたとしても、頭が自動的に回転してしまうのです。自分で意識していないのに頭が勝手に動き出す、ということはすごいことではないでしょうか。
もし、そうだとするならば、自分自身に問うことも同じはずです。ある人は、「ビジネスで難題にぶちあたったら、その解決法を自分の頭に訊いてみればいい」と言っていました。「このトラブルをどうやって解決するべきか」という質問を紙に書いて眺めるのだそうです。すると、意識せずとも頭が考え出してくれるので、しばらく経つと妙案が思いつくのだとか。実は私も、教えられた以降この手法を使っていますが、ふとした瞬間に解決策が降ってくることが多くなりました。
あまり書くと宗教じみているので止めますが、「自分の頭に質問してやる」という手法は面白いので試しにやってみてはどうでしょうか。