4章-5-1<セクション4~③自ら学ぶ場を創出する必要性>

・調べることの重要性

また、外部セミナー活用だけではなく、基本的には内部での自己研鑚が中心ですから、自ら学ぶ場を創出する必要性についても述べておきます。ただ、その意味は、社内での受け身の学習ではなく、積極的な学習によってスキルアップする仕掛けについてです。

というのも、社内研修やOJTでもスキルアップは可能です。しかし、調達担当者として生き残ってゆくために必要なスキルは、まず自分で積極的に伸ばさなければなりません。

企業における実務者の学びとは、日々の仕事の中に、学ぶべき課題がたくさんあります。例えば、社内の会話や、会議等で使われた言葉で、意味のわからない言葉があったとします。インターネットにつながったパソコンや、スマートフォンであれば、その場で確認できます。企業人のスキルアップは「わからない」に直面した瞬間に差がつきます。

すごく幼稚な話をしていると思うでしょうね。でも、ほんとうに調べればわかることを調べずに質問するひとのなんと多いことか。話はそれますが、この前、某分野での著名人と話していたところ「インタビューで、いまだに『顔がわからないので、待ち合わせのときに携帯番号を教えてくれ』といわれる」とおっしゃっていました。そのひとは検索すればいくらでも写真が出てきますし、一冊でもご著作を読んでいれば写真が載っているのに、です。

わからない言葉をそのままにしておくか、それともパソコンやスマートフォンで調べるか。調べるツールがない場合も、メモして後で調べるかどうか。「わからない」を「知りたい」に変換できるかどうか。そして、最終的に知れるかどうかが大きな違いを生むと覚えておいてください。

ただ、それでも日常業務に流され、スキルアップなんてできないと思われる方も多いでしょう。その場合は、一緒にスキルアップする仲間を見つけます。ここで、スキルアップにもっとも効率的な、みずから主催する勉強会の開催を提案します。

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