【ご質問について】調達観と人生観の変容

このところ、新型コロナウィルス影響について他社の事例などを質問される場合があります。「工場監査や新規サプライヤ訪問など他社はどうしているのか」。答えは簡単で、できていません。現時点では難しく、かつ、全国で展示会も中止になっています。新たな接点を見つけるのが困難な状況です。

さて、それよりも、私の小学生の息子を見ていて感じるのは、この新型コロナウィルスの影響は子どもたちに人生観の変容をもたらしています。私は現在、東京に住んでいます。友だちの両親には経営者が多いのですが、この数ヶ月で状況が激変しました。つまり、羽振りが良かったように見えたお父さん、お金持ちのように見えたお父さんが、次々と立ち行かなくなっていったり、住む場所を変えたりしているのです。

人生は、偶然なんだ。上手く行っているからって、たまたま。

鴨長明「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」のような人生観を子どもたちは引き受けねばなりません。私は先日、Zoomを使った新人調達人員研修を担当しました。すごいですよね。希望や不安を抱えながら入社し、いきなり自宅勤務。さらに好調だった自社の赤字決算が発表される。おそらく、会社員人生観にも大きな影響があるはずです。

若い方々へ。いまからよく見ておいてください。これまでの権威や、常識や、慣例というものが、これからガラガラと崩れていきます。そして同時に無駄も明らかになってきます。働いていなかったおじさんたちも可視化されるでしょう。そして、とはいえ新世代の限界も理解しはじめるでしょう(ここはあえて曖昧に書いています)。

どうすればいいか。答えは簡単です。「見たくない事実を、じっと見続けること」。これができる社員はおのずと解決策を見つけていくはずです。なお、私なりの答えは下のレポートに書きました。(坂口孝則)

「新型コロナウィルス後のサプライチェーン・調達・購買業務」への緊急提言

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