池田史子の参謀日記その7

独立している方の秘書を二年していると、その人は愛人と思われるそうです。そんなこともあってか、坂口さんは、初対面の方に私を紹介するとき、必ず「愛人ではありません。そういう関係は無いです。」と言うのですが、それがとても恥ずかしいです。私はどんな顔でその場にいればいいのでしょうか。

いつもぎこちない笑みを浮かべてますが、たどたどしいところが相手に、おいおい実は愛人なのかよって思わせてしまっているのではないかな、と内心どう対応して良いのかわかりません。

みなさんは、こういう場合どう対応すれば良いと思いますか。

いつもの対応とは逆に、仕事をバリバリこなしそうな、キリッとした風貌で清々しい笑顔の対応をしたらどうでしょうか。それはそれで、夜は乱れそうとかギャップをイメージさせるような気がして、さらに疑惑を誘発してしまうような感じもします。

私の外観を活かした愛人疑惑解消法も考えてみました。私はスターバックスで学生時代アルバイトをしていたのですが、お店にくる常連さんはずっと私を中国人だと思っていたようです。

つい先日も、代官山で写真を撮っていたら、その場所が撮影禁止だったようで、たどたどしい英語で「ノ、ノー フォトプリーズ……」と店員さんから注意されました。

そんな私が考えたのは愛人疑惑解消法は、片言の日本語しか話せない中国人の秘書を演じる、というもの。坂口さんが先程の「愛人ではありません。そういう関係は無いです。」と先方に伝えたら、すかさず、たどたどしい日本語で「ハイ、坂口トハ、ソンナカンケイジャナイヨ」と言う、と言う方法です。

……でも、この方法、先程の出来る秘書風を演じる対応以上にダメだと気付きました。初対面の人に名刺を渡した後に中国人と言うことに違和感がありますし、日本語が不自由であれば秘書業務ができないと。そして、そもそも、中国から留学生としてやってきて、日本人の社長さんと愛人関係に陥るってそれはそれで有りそうなシチュエーションのような……。

「あああ、ホント坂口さんとの愛人疑惑問題一体どうしたら良いのーっ」女性の皆さん、何か妙案があったら是非教えてください!

※先日、銀座の靴屋さんでも、店員さんがずっと後ろからついてきて、私が立ち止まった瞬間に中国語で話しかけられました。

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