池田史子の参謀日記その6

坂口さんに何度も質問されたことがあります。それは、旦那さん、いつになったら収入がもらえるの?ということでした。きっと、クビにするわけにもいかないし、いつまで雇えばいいのか……そう思っていたのではないでしょうか。(本当のところは分かりません。)実は質問される度に、その期間が延びていったのです。

仕事を始めた当初はあと一年半ちょっとで、と思っていたところが、三年連続司法試験に落ちました。合格発表後の仕事では、毎年カフェにいき、坂口さんから「これからどうするの?旦那さん、来年も受けるの?」と相談会になっていました。しかも坂口さんは毎年サンク・コストの話をしてくれます。(※サンク・コストとは、既に支払ってしまってもう戻ってこない費用・労力・時間のこと)

司法試験は基本的に三回までしか受験できないルールだったのですが、主人が三回目を受けたときに法律が変わり、五回まで受けられることになりました。

主人は、司法試験に挑戦するときから、三回以内に合格する、と両親とも約束していたようで、三回目落ちたときは、もうやりきったし、何をどう勉強していいか分からないから止めると言ったのです。

いつも穏やかな主人ですが、この時は下駄箱に自分で頭を強く打ちつけ、精神的にもかなり参っているようで、私もびっくりして止めに行きました。でもどうみても諦めきれていない様子……。思わず私が「法律も変わったし、もう一年勉強して挑戦してみたら?」と言ってしまったのです。

何とか四回目で合格したのですが、収入が見込めるのはもう少し先のようです。しかも、大学生の時から借りている奨学金の額が莫大すぎて、お金のことを考えると不安しかありません。なるべく考えないようにしています。

よく、旦那さんお料理もしてくれるの?いいね!と言われますが、5年間ほぼ収入がなくても大丈夫ですか?とお答えしています(笑)

※この生活があったので、もし旦那さんが無職になっても、やっていける自信があります!!

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