CSR調達/持続可能な調達を行う意義~ブランドイメージの維持

CSR調達が行われなかった場合「ブランドイメージの失墜と売上減少」が発生します。したがって「ブランド」をもっている場合、CSR調達/持続可能な調達実行の必要性がより高くなります。「ブランド」とは、次のような定義です。

自社製品を他社のものから区別するために付与される文字、図形、記号、音声、色彩などを組み合わせたもの。他者の使用を法的に排除することが認められたブランドを商標(trademark)という。ブランドは顧客が製品を識別する目印となることが主要な役割だが、高級な製品のブランドの場合は他者にステータスを誇示する働きもある。
[現代用語の基礎知識 2019]

CSR調達/持続可能な調達を実践しなければならない企業の条件は、商標(trademark)を持つブランドが自社にある、あるいは自社の顧客にあって自社製品やサービスによって顧客のビジネスが成立する場合です。企業間の関係でいえばどうでしょう。スポーツ用品のN社の例では、ティアⅡ(二次外注先)における児童労働が問題になりました。前の記事で御紹介した児童労働の実態を示す写真には、N社のスウォシュマークも写っていました。N社の事例から学ぶとすれば、ブランドを象徴するマークを扱う場合、更に深い階層まで(三次サプライヤ以降)をふくめたCSR調達/持続可能な調達の実践が必要となります。

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