5-(2)-2 パソコンスキル「私の経験」
「もう気が狂いますよ!」
営業マンからそう泣きつかれたことがあります。私の締め切りフォローが激しすぎる、というのです。納期であっても、書類の提出であっても、私は一旦約束した時期を必ず守ります。
だから、私は同じことを営業マンに要求していました。遅れるのは特に問題はないと思っています。問題なのは、当日まで何も連絡してこないことです。何も連絡しなければ、受け手側は予定通りに進んでいると思います。それに、遅れてしまうと他人に影響が出てしまいます。
約束を守らせるためにどうしたらよいか?私は考えて、約束期限を少しでも破ると、メールで自動的にフォローメールを送付するソフトを自作しました。VBA(Visual Basic for Application)というもので、一種のプログラミング言語でマイクロソフトのOffice上のソフトであれば稼動します。
少しでも学ばれた方は御理解頂けると思いますが、こういうプログラミング言語は、習得前は難しそうに思えても、やってみれば簡単です。三日ほど集中的に学べばほとんどのことはできるようになります。毎日決まったことをやっている(メールやエクセルで)人であれば、そのほとんどを自動化することができます。
私はそのソフトを使って、フォローメールを2時間ごとに送付するようにしていたのですね。しかも、自分で作ったのでメール送付間隔の時間も設定できました。あまりに悪質な営業マンに対しては、30分毎にフォローメールを送付していました。すると、「出張から戻ってきたらメールの山でした」とおっしゃるのです。すみません、むしろ私の方が悪質でした。
ただ、この活動を通じて時間厳守をサプライヤーに意識付けることができましたし、ヘタなことはできない、という印象を持ってもらうことに成功しました。