2-(7)-1 調達・購買の課題とは何か<背景・基礎知識>
調達・購買の課題としていくつか挙げることができます。
(1) マネジメントプロセスが定着していない
(2) ノウハウの伝承が行われていない
(3) 人材の育成が体系だって行われていない
(4) 情報が共有化されていない
(5) 個人評価が明確化されていない
これ以外にたくさんあるでしょうが、おおよそカバーしているはずです。
これらの課題に共通して看て取れるのは、未だに調達・購買領域の発展が手探りで行われていることです。(1)~(3)に見られるように、意識的でないとキャリアを積むことが難しい状況にあります。求められるのは個人の自覚です。
組織の処方箋と個人の処方箋は異なります。バイヤー個人としては、組織が育ててくれないのであれば自分で知識を貪欲に吸収し、情報を集め、能力を構築してゆくしかありません。