サプライヤー戦略(9)価格低減は平均値では測れない-6
このままでは誤った評価を導きかねません。ここで、標準偏差を記載してみます。
さらにこれをグラフに点示してみましょう。
ここまできて、この4社の点の意味を考えてみましょう。まずわかりやすいのはサプライヤーDです。このサプライヤーは、常に1.5%の価格を低減してくれており、そこにブレはありません。サプライヤーCは、高い低減率を誇るものの、ブレも大きそうです。
それでは、サプライヤーDを起点として線を引いてみましょう。ここではわかりやすくするために、サプライヤーBを結びました。ここで、あなたはこの補助線を目安として上と下の広がる世界があることに気づくでしょう。すなわち、リターンと比してリスクがどの程度のものかを計測することができるわけです。