3章-12:コスト削減

そして次です。

決算書を見たときの構造ですが、目安は材料費が30%、 そして人件費が30%、その他の経費を使って、10%の営業利益が残るのが理想です。もちろん、材料費とは実際の原材料だけではなく、 いわゆる外部に支払う費用を指します。材料費とは、文字通りの原材料費のほかに、 外注費や調達費などが含まれると思ってください。それと、取引先の状況を比べます。

さらに時間があったら、その取引先の間接人員を調べてみましょう。 目安として間接人員は全体の20%だと思えばよろしいでしょう。この20%を超えたらかなりコスト構造 的に厳しくなります。ところでこの20%には、社長や取締役を含みますので、ご注意ください。

つまり100人の企業があるとしたら間接は20% 以下だから、20人以下に抑えようということです。 すなわち、逆には、80% の人が工場などで生産に従業していることが重要なわけです。

また、上図の左を見ていただくと、外注費が中堅製造業では10%ほどです。もし、この10%がもっと多い企業であれば、間接人員が増える可能性は高いと考えてください。外部企業を管理する必要性があるからです。とはいえ、目安は間接人員の数=全体の20%と簡易計算できるでしょう。

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