5-(2)-4 社内の多様性を束ねる

<雑感>

組織が細分化され、個人プレーが要求されるためでしょうか。昔の、これまた歴史が語るような「師匠-弟子」という関係も希薄になってきました。だから、この時代にあって、一見おせっかいとも思えるほど手取り足取り仕事を教えてくれる人がいたら、その環境には感謝した方が良いでしょう。ああ、なんだか年寄り臭くなってきたな。

私も、そのような方々に成長させてもらったので感謝しきれません。ただ、私はそのような方々に感謝しながらどうしても腑に落ちない言葉に、「お前のことを思って怒っているんだぞ!」というものがありました。「期待していない奴には、怒りさえ感じないものだ」と良く言いますが、そんな器用に心を切り替えることができるものでしょうか。「期待していない奴でも、失敗したらつい感情的に怒ってしまうのではないか」などと不遜な私は思います。

私の出会った人の中で、私が失敗すると猛烈に怒り出し、「これはなあ、お前のためを思って怒っているんじゃないぞ。怒りたいから怒っているんだ!」と言った先輩がいます。私はなぜかその人のことが好きになりました。感情をむき出しにして仕事にあたっているその姿が不思議とかっこよく思えたからです。真剣に考え、真剣に仕事をしているからこそ、怒りを抑えきれない。しかし、一旦仕事が終わるとニコニコしながら、酒に誘ってくれる。その爽快さの中に「生き様」を見た気がしました。その人は私の中で心の師であり続けています。

先輩になったら、後輩に仕事を教えてやる、くらいのことはしても良いのではないでしょうか。それが長い目で見て社会貢献になるはずです(やっぱり年寄り臭い)。

もちろん、「バカヤロー」と怒ることも忘れずに。

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