「自由」を調達するといくらかかるか

以前からずっと興味があって調べたことを列記しておきます。ずばり「自由」を買ったらいくらになるでしょうか。私は若い頃から、どうやったら自由に生活できるだろう、と考えました。働かない、という意味ではありません。本を読み、遊び、好きな仕事をし、好きな場所に住む。こういった内容が私の自由に近いものです。

フィリピンである人と出会いました。「坂口さん、それなら何も考えずに私に5000万円を預けてください。年利で8%つく金融商品はかなりあります。年に400万円です。これで坂口さんは、死ぬまで遊んで暮らせます」と。年利8%とは、日本ではありえません。しかしフィリピンなどの新興国では存在します。私は実行せず、他の方法を模索しました。しかし、これなら現実可能性の高い目標じゃないでしょうか。

そこから私は外国で住む自由を獲得するためのコストを調べました。それが以下です。

・フィリピン:5万ドルを国家指定口座に振込み、申請すれば居住権が取れる。労働も可能。なお、5万ドルは支払金ではなく、あくまで預託金の扱い。
・マレーシア:50万リンギット(1300万円)の現金を持っていることを証明。その後800万円ていどの定期預金を開設。同時に25万円以上の月額収入があることを証明する必要あり
・シンガポール:会社員が駐在員として働き続けるなら可能ともいえる。ほぼ不可能。その他は、45歳以上、5000万シンガポールドル(4000万円)を有して、かつシンガポールで多額の月収を証明する必要あり
・インドネシア:リタイアメントビザは存在するものの、1年ずつ更新で合計6年のみ
・タイ:現地就労していない限り現実的に困難

上記です。あとアジア以外でご興味あるのでしたら、ヨーロッパではオランダは日本人にとってかなり移住しやすい国です。また、面白いところでは、マルタでは投資してくれたら国籍まで与えてくれます。メールアドレス数のように、国籍も取得できる時代のようです。

ところで、アメリカはグリーンカードという制度があります。現在、トランプ大統領の娘婿で上級顧問のクシュナー氏が手がけているのもこのビジネスです。アメリカにはEB-5という海外投資家向けの永住権プログラムがあり、アメリカで50万ドルの投資をすればグリーンカードを取得できるものです。彼の姉は中国を駆け巡って、中国富裕層にたいしてセミナーを繰り返しています。リンクを貼ることはできませんが、YouTubeなどで、「Kushner’s Sister In China」と検索してください。大統領と中国の関係など、つっこみどころは満載ですが、ここではそのようなビジネスが勃興しているとだけ伝えておきます。

ところで--。もっとも重要なことに、自由になるためには、自分のプロフェッショナリズムを鍛えることではないかと、改めて思います。世界どこでも住める、ということは、どこでも働けるということと、世界で自分自身に需要があることですからね。(坂口孝則)

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