調達担当者は風邪をひかないと決める

怒られそうなことを書きます。

私が社会人一年目のころです。隣に座っていた先輩が、明らかに風邪だったのですが、出社していました。「風邪ですよね?」「違うよ、すこし体調が悪いだけだ」と返事。私は、社会人が学生と違うのは「風邪を引いても、無理せねばならないことだ」と思いました。もちろん、インフルエンザであれば別です。それは会社ルールがあるでしょうから、解熱して二日間くらいは出社できないはずです。これは単にルールですから守る必要があります。

ただ、通常の風邪だとか発熱だとか腹痛だとか、気分がすぐれないとか、そういったときの話です。前述の先輩のように、無理してでも出社するひともいれば、少なからぬ若手社員のように、すぐに休んでしまうひともいます。どちらが正しいのでしょうか。この時点では判断しません。

ただ、私の場合を話します。私は風邪をひかないことに決めています。これはヘンなフレーズですよね。風邪は「かかってしまう」ものであって、「決める」ことなどできるのか、と。私は決めています。私をよく知るひとたちは、私がほとんど病気しないことを知っています。いまのところは運良く、集合研修とかセミナーとかコンサルティングを病欠しておりません。

たとえば熱が38度までなら「知恵熱」と考えています。お腹がいたくなったら、「ストレスのせい」だと考え「ストレスのない仕事などあるはずはない」と納得させます。頭がいたくなっても「人並み以上に考えているんだから当然だ」と思います。

病は気から、といいます。それは事実です。もちろん、絶対にインフルエンザ予防接種はしますし、発熱時にはインフルエンザ調査をします(周囲に迷惑かけないようにエチケットとして)。それでも、私は風邪はひきません。決めているからです。

このテの話をするときに難しいのが、「お前は熱が出ても休むなっていうのか!」と非難されることです。いえ、これは他人に対して強制するものではありません。どう生きるのも自由ですから、お気に沿わなければ、休み続けるべきです。しかもこれはよくありがちな「最近の若者はか弱すぎる」などといったボヤきでもありません。か弱いひとたちでも生きていけるような社会のほうが素晴らしいと私は思うからです。

ただ、私個人としてはそうしている、の意味です。「体調悪いな」とか「頭が痛い」とか、さも自慢するかのように周囲に言って、それで体調が良くなったり熱が下がったりすることはありません。それならば、せめて心のなかでも「絶好調!」と言っておいたほうが良いと私は思います。

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