英語と調達の非常識な関係
以前、海外に単身でかけていってビジネスを立ち上げ、大成功をおさめた男性に質問したことがあります。「どうやったんですか。とくに英語は?」。私に返ってきた内容はあっけないものでした。「はあ、通訳を使いました。勉強する時間があれば、仕事しなければなりませんから」。
そのひとは現在、英語がめちゃくちゃ上手くなっています。学んでから働くのではなく、働いて学ぶ、というプロセスに忠実のようです。そしてそっちの効率が優れていると教えてくれます。現在、フィリピンの田舎にいます(いました)。2歳から英語を学ぶフィリピンでは、多くの国民が英語を話します。
フィリピンでCNNを見ていると、サンタ帽をかぶった警察長官(Chief of Police)が大声で「殺人者は殺す(kill the killers)」といっていて驚きましたが、この国ではそれもご愛嬌といえるかもしれません。共通語は英語なので、アジアにいながら、まるで欧米を旅行した気分にしてくれます。
ところで、英語も聞き慣れてくると、英語が話せるだけではダメだとわかります。フィリピン人に聞いたところ、英会話の教師はあふれていて、いまではもっとも給料の低い職業になったのだとか。英語が話せるだけでは差別化になりえません。しかし、こんなことはこれまでもいわれてきました。私が述べたいのはそうではありません。
英語が話せるなかで、他者と差別化し稼げるのは100人中一人くらいだそうです。ということは、100人中一人が話せる内容の英語でなければなりません。もっというと、専門英語です。そこで、非常に恐るべき英語学習方法を聞きましたのでシェアします。たぶん情報の価値としては相当なものがあると思います。
簡単です。私の本を一冊まるまる覚えてしまえばいいのです(私の本というのは一つの比喩です。なんの本でもかまいません)。私の調達本をまるまる、しかも英語版で記憶します。一冊を記憶したら、専門的な英語を話せるはずです。残念ながら私の本は英訳されていません。だから格安のサービスで英訳してください。
そのあと、英文のファイルをもらいます。それを、アマゾンのキンドルリーダーにインストールするのです。このへんの手順はネットで探せばいくらでも出てきますから、ここでは概要にとどめます。すると、キンドルは英語の自動読み上げ機能があります。わかりますよね? あなたが覚えたい英語をネイティブが読んでくれます。あとは覚えるだけです。
これはあなたが知りたい文章であっても、英訳からアップロードという流れを経ればおなじです。自分の興味がある内容ではないと覚えにくいですよね。これを活用すれば、海外で1時間ほどの講演をお願いされても対応できるはずです。