書評「武器としての情報公開」

素晴らしい本です。読みましょう。私はテレビのコメンテーターをしています。そのなかで、行政の情報公開についての原則を述べます。

ただ、多くの人は、行政から情報公開するなんて難しいと思っているのでは。また、やっても、黒塗りで資料が届くと思っているのでは。

行政への情報公開依頼は、権力を監視するだけの意味にとどまりません。この本が伝えるのは、「楽しさ」です。いや、本来なら、行政の秘密を暴くことが楽しいかは知りません。でも、本書では、ジャーナリストとしての使命もそうですが、なにより、真実を暴く愉悦が書かれています。

しかし、それにしても、このような簡単な手続きで、行政への情報公開ができるとは。驚きというよりも、その手法論に、納得してしまいます。そこらの運動家も、あるいは、現場でジャーナリスト気取りのみなさんと、あるいは、ライターを名乗っているみなさんも、まずは、情報公開請求を覚えたらどうだろう。

さまざまな意味で、傑作。

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