5-(1)-1 製品知識こそ力<基礎知識>
自分が調達しているものなのに、「一体どういう製品なのかを知らない」という人が多いのには驚かされます。
分かりやすい製品(紙や材料、一般文房具など)を購入している人からはこのような発言を聞くことはありません。しかし、半導体や機器類になると、自分の購入しているものがどのような働きをするものか理解せずに調達を続けている人がいます。
戦略業務やeコマースなどの、上位・先端知識にばかり注目が集まりますが、そもそも調達の基本は「自分が調達しているものをよく知る」ことであると再認識されるべきです。
現在でも多くの企業が調達・購買部門を置かず、設計者に調達業を委任しているのは、「ものを知らない人間に調達はできない」という態度の表れと言えます。