4-(7)-1 見積りの査定<基礎知識>

調達・購買部門が取り扱う製品は、価格を決定する要因によって分類することができます。

つまり、①市況というものに影響を受ける材料系と、③要素を積上げる成型品関係に分かれるわけです。そして、②どちらにも影響を受ける中間領域として電子・電気部品系があります。

もちろん、成型品といってもプラスチック等の材料を使用しているわけですから完全に市況影響から逃れるわけではありません。市況影響型の材料系も要素積上げを完全に放棄しているわけでもありません。大きな分類として考えてください。

多くの本では、これらの製品の見積りを査定するときにコストテーブルによるチェックを勧めています。コストテーブルとは、これまでの調達実績から加工費や金型費の適正コストを割り出そうとするものです。しかし、現実にはコストテーブルが使用できるのは③くらいです。

市況に応じて価格決定せざるを得ないものもあれば、コストテーブルを使い各要素の査定ができるものもあります。コストテーブル手法を盲信するのではなく、製品の特性を把握し、①~③それぞれに適した査定手法を適宜模索していかねばなりません。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

あわせて読みたい