2-8 調達・購買の情報力を鍛える – 事業成功への4つのステップ
ポイント:
1.情報の収集だけではなく、その活用が事業運営において重要です。
2.情報力は収集、共有・分析、再構築、そして活用の4つのステップで成り立ちます。
3.正しい情報の選択と利用は、戦略的な意志決定を支援します。
本文:
調達・購買部門においても、他の事業運営と同様に、情報の有効な活用が成功の鍵を握っています。多くの人は情報の収集に重点を置きがちですが、実は収集した情報を活用してこそ、その真の価値が生まれるのです。つまり、情報収集後のアクションが非常に大切なのです。
情報力の強化は次の4ステップで行います:
情報収集力:
日々の業務において、情報を収集する際には、情報の正確性と新鮮さを保ちながら次の行動に反映させることが二つの重要なポイントです。
情報共有・分析力:
入手した情報は、社内の関連部門と共有し分析します。すべての情報が初めから完璧なものではないため、共有する際には注意喚起を行い、チーム内でフィードバックを得たり、情報の正確性を高めるための更新を行ったりします。
情報の再構築力:
様々な情報源から収集した情報の大部分は役に立つものではありませんが、それら断片的な情報を組み合わせ、論理的に再構築して有用な情報に変える力を養います。
情報活用力:
最終的には、集めた情報を基に、サプライヤーとの関係維持や新しいサプライヤーの選定といった具体的な行動につなげる意志決定を行います。
重要なのは情報の「取捨選択」:
希少な情報の入手も重要ですが、それよりも手に入れた情報から最も価値のあるものを選び出し、適切に活用することが、調達・購買における情報力の真髄です。必要な情報を選び抜く眼力を持つことで、事業の成功に直結する戦略的な意志決定を行うことができるのです。
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