2-(3)-4 調達・購買の社会的意義「雑感」
サプライヤーの企業レベルを見る際にISOなどの規格取得の有無を調べることがあります。これは非常に有効な手段です。今では多くの企業が取引可否基準として採用しています。
しかし、そのような規格はあくまでも「社内にそのような業務プロセスの仕組みを持っていますか」ということを問うているだけです。従業員の意識まで浸透していなければ、逸脱行為はいつでも起きます。
よって、本当にサプライヤーの企業レベルを知る際には、書類外のことがらに拠るところが大きくなります。営業マンや社長の態度・姿勢。工場の様子。その全てが監査対象になります。目的意識を強く持つことによって、感度が増してきます。それによってサプライヤーへの改善要求事項も当然変わってきます。
大袈裟に言えば、調達を通じて社会貢献することは人生の総蓄積をかけた営みの果てにあるのだ、と思います。